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内容紹介
「死」を誰よりも愛し、向き合い、見つめ続ける歌人の第一歌集。
「……心をつくして死と向かい合い、命をかみしめ、生きていることを味わう。いつか必ずやってくる死をゆっくり受け入れるための心の器としての歌なのだろう。」東直子(栞文より)
【収録歌より】
巻き貝のなかを明るくするように母は美大はむりよと言った
会うことのなかった四羽の心臓が一つに刺されて完成している
死ぬことが悲しいだけでなかったこと 落ちて初めて燃ゆ流れ星
【栞(16pの小冊子)】
林あまり『若草の香り』
岡本真帆『「むりよ」が連れてきた明るさ』
東直子『命に旗を立てる』
【編集者コメント】
「死」にどうしても惹かれてしまう人に読んでほしい歌集です。
徹底的に「死」を見つめ続けることで生まれた歌たちは、一見ネガティブですが、不思議な爽快感とほのかな明るさがあります。
装丁は名久井直子さん。
付録の栞(小冊子)には東直子さん、岡本真帆さん、林あまりさんが寄稿してくださっています。
絶望とわずかな希望が混じりあった、待望の第一歌集です。
【著者紹介】
鳥さんの瞼:歌人。第八回氷川短歌賞大賞受賞。
(※出版社 note 紹介文より https://note.com/tenmetsusya/n/n44ea4c2cb804)
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著者:鳥さんの瞼
出版社:点滅社
初版:2024年5月
四六変形 / 上製本 / 96ページ