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イラスト、デザイン、詩、小説をはじめ、最近では漫画まで。ときには自身で製本し、出版、営業までをも行う作家・のもとしゅうへい。コロナ禍であった2022年、しゅうちゃんは大学を休学し、東京を離れて真鶴に移り住むことを決めます。この本は、そんなしゅうちゃんの真鶴での生活を記録した、初めてのエッセイ集です。
町の図書館でバイトし、畑を耕しながら制作活動を行うしゅうちゃん(真鶴出版でもインターンしていました)。都市を離れ、真鶴という港町で土を触りながら感じたこと。日々の些細な生活の記録が、等身大のスケールで描かれています。それぞれのエッセイにはテキストとともに描き下ろしの4コマ漫画や挿絵付き。装丁も自身によるもの。(真鶴出版オンラインストアより)
──たとえば、海の町で暮らすこと。見知らぬ場所に新たな自分を見出すこと。発見と記録を移動のなかで繰り返すこと。そのような連続性に身を置きながら生き続けることが、自分にとっての生活だった。そして生活をするそばから、自分はみたものや聞いたものをゆっくりと忘れていく。忘れてしまうものごとを拾い集めて書きとめながら、意識はもう次の移動の先端で風を受けている。(あとがきより)
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著者:のもとしゅうへい
装幀:のもとしゅうへい
出版社:真鶴出版
初版:2024年6月
B6判 / 176ページ / ガンダレ表紙製本